皆様に色々な知識を随時ご紹介していきます。













   
「VDT症候群とは?」

コンピューター、テレビゲームなど私達のまわりにはVDTがいっぱいあふれています。 このVDTを使って長い時間作業をする事により、目や体、心に影響の出る病気がVDT症候群です。

文字を書いたり、読んだりする作業よりも、VDT作業では長時間同じ姿勢になる為、首、肩、腕、手などの筋肉が緊張します。 又、視線がディスプレイ、キーボード、書類の間を頻繁に移動する為疲労が起こり、イライラしたり、不安感を招いたり、抑うつ状態になったりします。



「VDT症候群の目の症状」

目が疲れる
視力が落ちる
目がかすむ。物がぼやけて見える
目が痛む。(ひどくなると額の圧迫感、めまい、吐き気が起こることもあります)


「VDT症候群対策」

1. 適度な休憩
 1時間ごとに10〜15分、遠くを見たりして目を休めましょう。
 (テレビゲームは30分以内にしましょう。)
2. 体操
 時々適度に体を動かして緊張をほぐしましょう。
3. メガネ、コンタクトレンズ
 度の合ったものを使いましょう。

4. ドライアイ、緑内障の人
 過度なVDT作業で、病気が悪化する危険性がありますので十分注意しましょう。
5. 異常を感じたら、早目に眼科専門医を受診しましょう。




   

「角膜とは?」

角膜は眼球の一番表面にある透明な膜で出来ています。 この角膜は外界から光を取り入れ、目の奥にある網膜上に像を結ばせる大事な働きをしています。
「角膜上皮と涙の関係」

角膜は呼吸をしていて、酸素のほとんどを大気中から取り込れています。その手助けをしているのが涙なのです。 角膜の一番外側にある上皮が涙を介して、大気中から酸素を取り込れています。 上皮は涙に含まれる酸素と栄養素を補給して活発に新陳代謝を行っています。 上皮の新陳代謝は盛んで細菌の感染を防ぐバリアの働きが主な役割です。


「大切な角膜内皮」

角膜に酸素が不足すると、一番内側にある内皮にも大きなダメージを受けます。 内皮は角膜内のいらない水分をポンプの様に外へ押し出す重要な役割をしています。 


酸素欠乏すると、内皮に障害が起きてポンプの働きが鈍くなり、角膜が水分をたくさん含んで厚くなってしまいます。 そして、この内皮細胞の最大の特徴は一度障害を受けて死んでしまうと、細胞分裂もしなければ再生もしません。

角膜にのせるコンタクトレンズも酸素を良く通す安全性の高いものを選び、正しい使い方を守り、快適なコンタクトライフをする様、心掛けましょう。



   
「スギ花粉症とは」

日本の人口の約10%がスギ花粉症にかかっていると言われ、目の症状はスギ花粉症の95%にみられると言われています。 スギ花粉症はスギ花粉が目や鼻の粘膜に接触することでアレルギー症状を起こす病気です。 まず目のまわりがかゆくなり、瞼が腫れぼったくなり、結膜が腫れます。かゆいためこすったり、かいたりすると、更に悪化し結膜や角膜を傷つけ、目がごろごろしたり、かすんだり、まぶしく感じたり、痛みが出たりします。


「今年はスギ花粉大量飛散の年」

今年は平成7年以来のスギ花粉大量飛散の年になると予測されています。 スギ花粉は、雄花の中で作られていますがその雄花のもとになるのが花芽です。 花芽はいつもの年なら7月初め頃に出来ますが、昨年は春の平均気温がいつもの年より2度くらい高く、5月が梅雨で6月初めに梅雨明けした感じの天候でした。ですからスギはもう夏が来たと思い、6月初めに花芽が出来、7月中頃にはもう雄花を完成させたのです。その後の暑さで雄花も順調に成長し、秋になり雄花の中に花粉がいつもの年以上に作られたのです。 

この花粉は雄花の開花によって飛散が始まります。いつもの年ですと、暖かくなり始める2月中頃ですが、晩秋や初冬に寒波が訪れて十分な寒さによる刺激を受けていますので、暖冬であればかなり早く飛散が始まると考えられます。


「スギ花粉症対策」

1. 外出はなるべく避けましょう
2. 外出の際はマスク、眼鏡、帽子、マフラーを着用して花粉を遠ざけるようにしましょう
3. 花粉を家の中に入れないように気をつけ、風の強い日などは洗濯物を外へ干さないようにしましょう
4. 皮膚を鍛え、ストレスをなくするよう心掛けましょう
5. 花粉症かなと思ったら早めに受診しましょう

それが症状を軽くする秘訣です



「花粉情報」

新聞、テレビなどで毎日花粉の飛散情報を見て、自分なりの花粉対策をするようにしましょう。 又インターネットでも「花粉情報協会」のホームページで詳しく見ることが出来ます。

    http://pollen-net.com/


   
「ものが見えるしくみ」

目に入ってきた光は角膜、続いて水晶体を通って屈折され、眼の奥にある網膜に到達します。網膜でピントがあうように水晶体の厚さを調節します。


「老眼とは?」

老眼は40才前後から始まる誰もがなる目の老化で、水晶体の調節力が弱まった結果、近い所が見えにくくなる症状を言います。近くが見えにくくなっているのに無理をしていると「目の疲れ」「肩こり」「頭痛」「吐き気」と言った症状が現れます。


「近視と老眼について」

一般に近視の人は老眼になるのが遅く、遠視の人は老眼になるのが早いと言われていますが、この考えは正しくありません。近視の人は老眼になっていても正視、遠視の人に比べて、もともと近い所にピントが合っているので、その分だけ水晶体の調節を必要とせず、見かけ上老眼になっていないように見えるだけです。

ですから近視の人も近視用のメガネやコンタクトレンズのままでは正視の人と同じですので、近い所を見る場合には、正視の人が老眼鏡をかけるのと同じように、近視用のメガネをはずしたり度を下げたり、又コンタクトレンズをつけた上から老眼鏡をかける必要があります。
メガネに遠近両用があるように、最近は遠近両用のコンタクトレンズもあります。
(詳しくは遠近両用コンタクトレンズのページをご覧下さい。)